INTERVIEWS

経験と知識の
先にあるのは、
社会と自分の可能性。

N.I

システムエンジニア

2023年 キャリア採用入社

PROFILE

文学部で西洋史を専攻し、フィンランドの歴史を研究。日常的にパソコンに触れていたことからIT業界に興味を持ち、卒業後はシステムエンジニアとして建物の電気・温度監視ソフトの設計から導入までを行っていた。しかし、自社のソフトウェア以外の知識も身につけたいと考えて転職を決意。システムによる社会貢献に魅力を感じて当社を選び、現在は省庁向けの業務システムの改修を担当している。

前職

私は新卒でIT企業に入社し、主に建物や工場の電力・温度監視ソフトのカスタマイズ導入を担当していました。自社で開発したパッケージソフトを調整し、要件に合わせた形で納品していくのが私の仕事で、現地調査からヒアリング、開発、導入まで一貫して行い、特にお客様との対話や柔軟な対応を大切にしていました。直接要望を聞き、その場で細かな変更に対応する経験を通じて、ヒアリング能力やコミュニケーションスキルが身についたと感じています。しかし、自社パッケージに特化した知識にとどまり、IT全般のスキルが十分でないと感じたため転職を決意。転職の軸は「受託開発を行うSIerであること」「専門的なスペシャリストになれること」という二つがあり、それにマッチしていたのが当社です。さらに、当社のHPに掲載されていた自治体へのDX導入の事例を見ているうちに、自分が漠然とイメージしていた「システムを通じて社会をよくする」という働き方が明確になったことも入社を決める後押しとなりました。

現在の仕事内容

現在は、官公庁から受託をしてシステムを提案・導入する部署に所属しており、私は主に省庁向けの業務システムの改修を担当しています。そして私はプロジェクトリーダーを任されているため、協力会社様との調整や成果物のレビュー、品質の確保に取り組むことも業務の一環です。こうした様々な業務において、前職のIT企業での経験や知識が活きる部分も多いですが、一方で前職とは異なる「上流工程を担うこと」の難しさと面白みも感じています。以前は実際にシステムを使用するエンドユーザーの方と直接対話することが多かったですが、現在は窓口となる方を通しての対話が主であり、コミュニケーションの仕方が大きく変わりました。また、前職と比較して案件が大規模になったという違いもあります。導入するハードウェアの台数や金額、そしてシステム内容まで多岐に渡るため、プロジェクト全体の品質に意識を向けるようになりました。お客様先の上層部の方々にも進捗や費用、工数からバグの発生まで網羅的に的確な説明をする必要があるからこそ、常に全体の品質を高めていけるよう心がけています。

印象に残っている仕事

特に印象に残っているのは、はじめて一人で打ち合わせに参加した経験です。入社して3か月ほどで、システムの全体像を把握できていない状況での打ち合わせとなりました。そこでハードルとなったのは、お客様と当社の付き合いがすでに10年近くあり、お客様の方がシステムの理解度が高かったことです。当時はまだ経験が浅かったため、会議資料を読み込んで準備を整えた上で、分からない点を曖昧にせずにすり合わせ、不明点があればメモを取って確認することに努めました。その経験から、「自分の未熟さを認め、理解しながら案件を進めていく姿勢の大切さ」を学べたように思います。さらには、前職とは異なる「ルーティンワークではないシステム設計」のやりがいを実感できた案件でもありました。お客様のニュアンスを汲み取り、時間制限のある中で、いかにして品質を担保した落とし所を見つけるのか。目の前のお客様にしっかりと対応できたことが今の自信につながったと感じています。

ある1日のスケジュール

  • 08:45

    出社

    メールの確認や
    事務処理を行う。

  • 10:00

    進捗会議

    協力会社に進捗状況や
    品質などを確認。

  • 12:00

    ランチ

    近所で弁当を買い、
    カフェスペースで昼食。

  • 14:00

    客先訪問

    進行中の案件について
    進捗や課題を確認。

  • 16:00

    プロジェクト業務

    協力会社のレビューや
    ドキュメントの作成。

  • 17:30

    退社

今後の目標

今後は、NECグループの高度な技術に触れながら、自身のスキルをさらに磨いていきたいと考えています。DX分野に興味があるため、デジタル化が進んでいない企業や官庁に対して、システムによる効率化を図るプロジェクトにかかわっていきたいです。また、大規模なプロジェクトに不可欠な調整能力や品質管理スキルを一層高めるために、社内外の研修にも積極的に参加し、新しい知識を吸収していきたいとも思っています。当社は定期的に社内研修のお知らせをくれるので、学びの機会が多く非常に助かっています。また、お客様の要望を引き出すだけでなく、それ以上のよいものをつくれるように、経験の引き出しも増やしていきたいです。そして経験と同じく大切なのが、しっかりと問いかけを繰り返すこと。相手がまだ気づいていない要望を探り当て、大きな価値を提供できるシステムエンジニアに近づいていければと思います。

※所属部署・役職は取材当時のものです。